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にこさうんど閉鎖と見せしめ逮捕

ニュースをチェックしていたらこのような記事を発見。

 

「にこ☆さうんど♯」の運営者を著作権法違反の疑いで逮捕|ニュース|広報情報|株式会社ドワンゴ

 

そういえば数ヶ月前に話した高校生が閉鎖されたとか何とか嘆いていたな、と思い出しつつ記事を読む。

するとなかなか興味深い文が。

 なお、本件サイトのようないわゆる寄生型サイト(※)における違法音楽配信に関して、サイト運営者が著作権法違反の疑いで逮捕されるのは今回が初めてのことです。

 完全に他のサイトへの警告。

今後もあるぞ?だからやめろよ。ということでしょう。

 

 

見せしめ逮捕の効果はあるのか

今回のような見せしめ逮捕、著作物違法アップロード関係ではちょくちょく見かけるが、効果はいかほどなのだろうか。

私は正直、焼け石に水な気がしてならない。

 

当ニュースが話題になり、検索の一番上位に来るまでの数時間

「にこ☆さうんど」

Googleで検索すると一番上には

にこさうんどが閉鎖してしまいました。 - Yahoo!知恵袋

が出てきていた。

恐らく、にこさうんどが閉鎖された後は数ヶ月この状態が続いていたのではないかと考えられる。

 

中身を見ると

「にこさうんどに代わる、何らかのソフトやサービスは無いか?」

ということだ。

 

もちろんこの質問者を批判するつもりはない。

違法ではない使い方をしているかもしれないからである。

 

しかし、Google検索で1位になっていた。

どれほどヤフー知恵袋GoogleSEOに強いかはわからないが、それなりに需要があり、1位になったのではないだろうか。

 

もう一つ別視点から考えてみる。

冒頭で書いた高校生の話、実は続きがある。

一緒に話していた数人の大学生、その多くがにこさうんどを用いていたらしい。

しかも聴いている限り、違法な音楽ダウンロードで。

 

更にはTwitterの検索。

明らかに違法DLしていたことを、堂々と呟いている人がちらほら。

 

これを踏まえて先ほどの検索1位の話に戻る。

違法DLで用いていた人がにこさうんどの閉鎖に伴い、新しい何かしらのサービスを求め、そして答えのある知恵袋に到達。知恵袋は1位の座を獲得。などと推測したり。

 

要するに違法ダウンロード者・アップロード者の多くは、見せしめ逮捕があっても殆ど何も感じていないのではないだろうか。

もしくは自分が悪いことをしていると自覚しておらず、さらに世間に疎いか。

結局一つを潰しても、規制がゆるかったり、目の届きにくい別のサービスへ行き、同じことをする。

いたちごっこにすらなっていない現状があるのだろう。

 

今回は寄生型サイトの運営者、また今度作成しようと考えている人に対しての見せしめなのだろう。

しかし上に書いた通り、大衆に対しては恐らく殆ど意味が無さそうだ、というのが今の考え。

 

 

ちなみに私は、著作権法は時代遅れである。という意見も持っている。

もちろん著作者は保護されるべきであるし、保護されなければ創作活動が活発にならないのだろう。

しかし違法ダウンロード者、アップロード者、全てを取り締まっていてはとんでもない数の前科者が出来上がってしまうのも事実。

縛りを強くするだけではなく、時代に合わせて消費者の意識を変えていく必要があるのではないだろうか。

以前にも書いたかもしれないが、正直学生で習う情報リテラシーは酷い。無い場合すらある模様。

時代に教育が追いついていないのは明らか。

高校でワードやエクセルの使い方を勉強するくらいなら、みっちり情報リテラシーについて勉強したほうがよほどいい。

是非、見せしめ逮捕をするなら共に情報の授業カリキュラムの変更を。