プリズム少女~四季には絵を描いて~ 読了
ブログのタイトルに「本」と入れたからに、
本について書かなきゃなぁと義務感にかられたものの、
いかんせん本の感想とか書くのが苦手でなんとなく避けてしまう。
小学校の頃から読書感想文が苦手で、夏休みの最後の最後までうーんうーん悩んでいた記憶があり、そのせいで苦手意識があるのかもしれない。
でも書かなきゃ始まらん。
まぁ採点されるでも無し、好き勝手書きます。
という訳で、プリズム少女~四季には絵を描いて~の紹介と感想を少し。
ネタバレ無し。
青春ミステリという単語に惹かれて購入。
ここ1年ほどこの言葉に弱い。
男子高校生の主人公が、小学校時代の友人(ヒロイン)と再会し、
謎と呼べないような謎を解きながら惹かれていくお話。
ぶっちゃけ謎なんて無かった。
というのは青春ミステリには良くある話で、これも例に漏れず。
ミステリは飾りであって、メインは青春の物語。
どろどろしない爽やかな三角関係(男1女2)を描いた青春ものと思って読むといいのではないだろうか。
ちなみに人は死にません、事件も起こりません。
ヒロインの女の子がなかなかいいキャラしてる。
天才的に頭が良く、そして愛想がない。
でも人間だもの、感情はある。その感情が表に出てきたときが凄くいい。
素直じゃないのよね。可愛い。
主人公は主人公で鈍感だったり、いい意味で空気読みすぎていたり。
てめぇ好意寄せられてるの気づいてるだろ!
お前も好きなんだろ!!はっきり言えよ!!
となる。でも嫌な感じではない。
わからないでもないぞ、その気持ち。
プロローグを読んだ段階でどういう終わりになるのか若干不安になるものの、
エピローグできちんと締めてくれていた。
ヒロインの気持ちがはっきりと書かれていて、
今までの行動の裏側がわかり、もやもやしていた部分が解消される。
ヒロインの雰囲気や話の流れは
三雲岳斗さんの”少女ノイズ”に似ている気がする(こちらは人が死ぬが)。
読み終えた後、「青春だな、いいなぁ」と思える1冊。
ミステリ部分は飾りでいい、青春物語を読みたいんだ!という方にお勧めです。
プリズム少女 ~四季には絵を描いて~ (メディアワークス文庫)
- 作者: 八重野統摩
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2013/07/25
- メディア: 文庫
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